『愛すべき娘たち』(劣等感とか)

愛すべき娘たち (Jets comics)
『愛すべき娘たち』を読んだ。漫画。少女漫画と言っていいんだろうか。単なる恋愛漫画ではない。
私はこの本から劣等な自己意識を読み取った。劣等感と、それを抱えて生きる人たちの像。登場人物が劣等感を感じる場所は、その人の体験によって異なっていて、そこらへんから上手く描写されていたので、するっと納得できた。


以下、本と関係ないこと。
内面化された劣等感。で、真っ先にミソジニーが思いついた。

ミソジニー (Misogyny) とは女性に対する嫌悪や偏見を抱く男性。ギリシア語のmisos「憎しみ」gyne「女性」から由来している。男らしさを強調するホモフォビア (Homophobia) と密接な関係があると言われている。男性社会の価値観により、ミソジニーが女性自身にも内面化されているという指摘もある。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%9F%E3%82%BD%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%83%BC&oldid=9153644
編集履歴の2006年9月12日 (火) 23:13の版から。
女だけでなく、少数派な人たちは、嫌悪や侮蔑を受けやすく、劣等感を持ちやすいだろうなと思う。
女の女叩きとか、オタクのオタクバッシングとかは、こういった内面化された嫌悪や侮蔑があるからだと思うんだ。例えば、女の女叩きとかでよく見るのは、過剰に着飾る人/過剰に着飾らない人=男に媚びる女/ブスという対立。お互い侮蔑しあっていたりする。嫌悪感がなければ、どうでもいいはず。他の例としては、オタバッシングで、二次元のペドオタと二次元のスカオタという対立を見たこともあったな。正直、少し笑った。
自分はああいうのとは違うと、思い込みたい心理の底には、劣等感が見える。



個人的な解決法としては、劣等であっても生きていけるってことを知っておけばいいと思います。それを持ったままでも生きていけると。失くすことも出来るのかもしれないけど、失くさなくても平気だと知っていればたぶん大丈夫。
社会的な解決法としては、わからないものをわからないまま処理する能力があればいいんだと思ったりしたよ。わからなくても排斥しないでいられる/侮蔑しないでいられる能力。男性のミソジニーとかの対処法として有効だと思う。基本的に、嫌悪する人と距離を保っていられれば、わりと平気なのかもしれない。