5月3日

いわゆるお付き合いってこういうことか、と思う機会が増えた。何もなくてもそばにいること。そのときに思ったことをただ話せる人。躊躇わず触れる距離感。なんだか一々新鮮で、世間の人は結構この感じを知っているのだろうなと考えて、そこに私も加われることが少し嬉しいが違和感もある。これは私が手に入れていいものなのか。
好きになってもらって、未だに自分のどこが、と思う。何かの勘違い、思い違いかもしれない。でも、大事に扱われるのは幸福なので、相手が私に失望するまでは黙っているつもりだ。
嫌われるかもしれないという不安と同時に、嫌いになってしまうかもしれないという不安もある。相手の外見は好みではない。行動も粗に見えることがある。相手にときめいたこともないが、冷めてしまって、触られるのも嫌になってしまうかもしれない不安がある。傲慢か。人と近付き過ぎたら好きなだけじゃいられないものだと思うのだけれど、今の人とはどうなるのかな。

4月

3月9日がいつの間にか過ぎて、桜は咲いて散った。そういえば決算もあったはずだ。家ではあまり思い出せないけれど。残業が増えて平日は通勤仕事睡眠で終わる。社会化というより会社化されている私の生活。
2月に初めてコクられた。相手は10才以上年上、会社の人。自分が普通の状態でも恋愛対象として見られていたことと、会社の人でしかも年が離れている人を恋愛対象として見たことがなかった私には、二重に予想外。いろいろ考えた。相手の一時的な気の迷いか、手近なところで相手探してみましたって感じなのか(グループ内で私以外の女性は彼氏いる人ばかり)、なんか勘違いしてるのか、相手の眼鏡歪んでるんじゃないか、え、もしかして罰ゲームですかとか。けど本気だし何回でも言うからって言われてその時点で疑うことがなくなってしまった。相手が私にどんなイメージを持ってるかは、とりあえず考えずに。
いい人だ。尊敬できる。触るのも触られるのも平気だ。でも付き合いたいわけではない。私には人と深くもしくは長く付き合う用意がない。人付き合いの配慮が上手くできない。いずれ幻滅されるのはわかっている。けど、返事は保留ってことにして週末に会う約束をした。毎週末会って、飲みとかデート的なことだとか。予定があるのは面倒だが少し楽しい。嫌いになれないし、嫌われもしなかったので付き合うことにした。ひとつだけ、会社ではなるべく普通にしていようとお願いした。私が嫌われるのが前提で、付き合う為の条件提示。嫌われたらつらいから。もしバレたら会社に居づらいのは私の方で辞めることになるのかもしれないけど。
今、好きになってもらって大事にされて、徐々にそんな人を好きになってきて、幸せなのかもしれない。だけど不安は消えない。冷められたらどうしよう。気をつけていても私には欠陥がある。もし、嫌いにならないでと言って、ならないよと返答があっても信じきれないだろう。言わないけど。嫌いにならないでね。祈るようにそう思う。

2月1日

自分が誰かと一緒にいる光景を想像できなくて、それだから付き合いが続かないのだろうと思う。好きな人と嫌いな自分が一緒にいたら嫌だ。一人でいい。いいけれど。
萌成分が足りない。ほしいものが手に入らなくても、多少の穴埋めはできると知ってる。穴埋めになるはずと期待している本の発売日は今月半ばで、それまでにこなさなきゃならない仕事があって、喉が渇いたと思いながらもその日まで歩けるはずだ。

2010年1月30日

私は25歳です。誕生日は少し前でした。おめでとうと言ってくれた人がいて、その場にあるものをプレゼントと称してくれた人がいて、でもプレゼントを用意してくれる人はいない。そういう関係を持っています。そういう関係しか持っていません。
長いつきあいや親密な関係は私から遠いらしい。ほしいものの一つであるのだけれど。それを得られない私には問題があるのだろう。まずい対応として思い当たるいくつかを修正したくて、できていなくて、そのまま今まで。25年という年月に気が遠くなる。
私はまだ若い人に含まれるのか。若さを失っていたら、他にどんな利点があるのかと不安に思う。
ほしいものが手に入らないなら他のものもいらないから死んでも構わない。わりと本気で思っている。

ねがてぃぶはっぴーちぇーんそーえっじ

ネガティブなことばかりで時間や頭の中が埋められていく。ネガティブは嗜好か。私はそれを望んでいるか。案外、楽しんでいるのかもしれない。
タイトルの本は読んでなくてイメージで物を言ってる。

休日は眠っている

「予定の時間になりました。予定の時間になりました。予定の時間になりました。予定の時間になりました。予定の時間になりました。予定の時間になりました。予定の…」
ケータイの合成音声で起こされる。寝ぼけたまま手探り、枕元で鳴るケータイを切る。
眠いし頭が重いし何の予定だ。薄く目を開いて時刻表示を見ると11:45で、そういえば歯医者の予約だと思い出したが、今から起き出したら間に合わない。予約を反故にしてしまった。
深く息を吐いて、反射で息を吸って無意識に呼吸をしながら、また眠ろうと思う。
確か嫌なことがあったのだ。眠りすぎて少し遠く感じる記憶がある。人と喧嘩に近いやり取りをした。
あの場では私はただ不機嫌だったはずだが、人を怒らせてしまったと一人になってから悔やむ。私が悪かったのか? わからないけど、罪悪感がある。言わなければよかった。
喧嘩も後悔も昨日のことだ。あの場所には行きたくない。眠ろう。もっと記憶を遠くしよう。そうすれば怖いのが減る気がする。
寝て起きたら本を読もう。本やゲームは好きだ。電車の中で本を読んで、頭の中の大部分が現実と食い違いふわふわしたまま歩いて会社に行くのが日課だ。自分のことは考えまい。逃げたいけど、それを誤魔化しながら歩く。自分なんか必要でなくても、あの場所に居たくなくても、他に行く場所もないのだ。
とりあえず眠ってしまおう。考えたくない。思い知りたくない。