4月

3月9日がいつの間にか過ぎて、桜は咲いて散った。そういえば決算もあったはずだ。家ではあまり思い出せないけれど。残業が増えて平日は通勤仕事睡眠で終わる。社会化というより会社化されている私の生活。
2月に初めてコクられた。相手は10才以上年上、会社の人。自分が普通の状態でも恋愛対象として見られていたことと、会社の人でしかも年が離れている人を恋愛対象として見たことがなかった私には、二重に予想外。いろいろ考えた。相手の一時的な気の迷いか、手近なところで相手探してみましたって感じなのか(グループ内で私以外の女性は彼氏いる人ばかり)、なんか勘違いしてるのか、相手の眼鏡歪んでるんじゃないか、え、もしかして罰ゲームですかとか。けど本気だし何回でも言うからって言われてその時点で疑うことがなくなってしまった。相手が私にどんなイメージを持ってるかは、とりあえず考えずに。
いい人だ。尊敬できる。触るのも触られるのも平気だ。でも付き合いたいわけではない。私には人と深くもしくは長く付き合う用意がない。人付き合いの配慮が上手くできない。いずれ幻滅されるのはわかっている。けど、返事は保留ってことにして週末に会う約束をした。毎週末会って、飲みとかデート的なことだとか。予定があるのは面倒だが少し楽しい。嫌いになれないし、嫌われもしなかったので付き合うことにした。ひとつだけ、会社ではなるべく普通にしていようとお願いした。私が嫌われるのが前提で、付き合う為の条件提示。嫌われたらつらいから。もしバレたら会社に居づらいのは私の方で辞めることになるのかもしれないけど。
今、好きになってもらって大事にされて、徐々にそんな人を好きになってきて、幸せなのかもしれない。だけど不安は消えない。冷められたらどうしよう。気をつけていても私には欠陥がある。もし、嫌いにならないでと言って、ならないよと返答があっても信じきれないだろう。言わないけど。嫌いにならないでね。祈るようにそう思う。