なくならないでほしかった

ブログでは全削除さえボタン一つで行えるわけで、削除してしまえば、しばらくはキャッシュに残っていたりもするけど、いつの間にかまるで何もなかったかのように跡形もなくなっている。
消すのは書いた人の自由だってわかっているつもりだけれど、消えて無かったことになってしまったら、あの文章に思い入れていた私はなんだったのかと、少し虚しい。
一読者として好意を伝えたことがあった人もいたし、なかった人もいたけど、それくらいで何も変わらない。無かったことになってしまったのだから、どちらにしても変わりがない。
どうして私はあれに書いてあった一字一句を覚えていないのだろうか。たぶん、あそこには何か大事なものがあったはずだ。もう確かめようもないけれど。今の私は消えてもいいが、私が大切にしたもの達は残っていてほしいなんて傲慢だとわかってるけど、だって一方的に好きだからしょうがないよ。こんなに固執してしまうこと自体に、なんか自分でも困ってしまう。あーあ。