夢見た

以下、夢の内容。
畦道を歩いている。薄い橙色の太陽光が射しているが夕方か朝方かは分からない。隣には手押し車を押している小太りの男性、使用人風情。手押し車の中には、成人男性が丸まって入っている。その人は死んでいるようだった。私は喪服を着ていて、周りを歩いている人達も皆喪服だ。葬列。知っている人もいるように思う。見回すとすぐ近くに弟がいて、なんだか感傷的な気分になっていた私は、歩きながら不意を装って手の甲を触れ合わせる。いつも通り奴の方が体温が高い。
場面が変わって、川の横の土手にある道にいる。反対側の下には田圃田圃には水も稲もなくて、前の年に刈り取られた稲の茎が残っている。時期は冬か春の初めだと思われる。手押し車を押していた人が、それを倒して、死体を田圃に落とした。誰かが直径1mくらいの円盤状の何かを死体の横に投げ落とす。あれは何ですかと聞くと、肥料ですとの答え。そうかと思いながら、私はこの墓の位置を記憶するために顔を上げ、辺りを見回す。川の向こうに見えるのは、地平線と、少し遠くにある1体の緑葉樹。


というところで目が覚めた。そうか、あの死体は樹になるのか、と思った。なんだか凪いでいるのに不思議と爽快な気分だった。