嶽本野ばら

「ロリヰタ」と「下妻物語」が読みたかったんだけど、図書館になかったから違うのを借りてみた。
ミシンカルプス・アルピス
「カルプス・アルピス」では最後の展開に驚いた。
作者が週刊ジャンプ方式*1(笑)で連載していたので意図していなかったらしいことがあとがきから読み取れたが、
これ、全部本当なら奇跡的ですね。


嶽本野ばらの本は共通する概念があるなと。
こだわりから品性が生じるってこと。
こだわりは主に服のブランドに対するこだわりとして書かれているが、
つまり、自分の生き方に対してのこだわりなんだろうな。
こだわるっていうのは自分を意図的に不自由にすることだ。
けど、不自由にすることが目的じゃなくて、目的のために不自由になるのであって。
目的→こだわり→品性ってことかな?


作中で出てきた、「時代なら昭和初期か大正がいい」ってのはなんとなく同意。
多少の不自由があった方が人間て一番いい味がでると思う。

*1:とりあえず原稿を埋める。そのために後先考えないで事件とか起こしてみる