執着するところ

好きで好きで好きで、ちょっと自分でも執着しすぎかもしれないと思うくらい好きな作家さんが活動休止するらしい。再開するかは未定だそうだ。知ったとき思考が数秒止まった。要するにショックだった。
元々、オタクっていうのは、モノに執着する人達のことを指していたはずで、そういう意味で、私はオタクである。
私が執着する対象は、たぶん虚構の物語の中にある何か。紙の上にある普遍のようなもの。本は、一旦形になったら、中に綴られている物語はずっと変わらなくて、本を開けばそこに帰れることに安心している。
執着の偏在という言葉が浮かぶ。たぶん一般的には執着する対象はモノではなくて、コトだったり人だったりするのかもしれない。モノに執着するあたりがオタクでありマイノリティだと呼ばれる所以だったのだろうなと思う。
萌えといったらいいのか、好きすぎて息が詰まる。そういう体験は今でも現実より虚構に対しての方が多い。
モノに対する執着は、精神が未成熟だからという説もあるけど、実際のところどうかは知らない。


執着するほど好きな作家は、数えるほどしかいないので、今でも少し困惑している。そのうち空いた穴も埋められるだろうか。埋めたくなくもあるのだけれど。
(ちなみに上で書いた作家さんは、同人作家の方なので、巷で話題の人ではないです。)