信仰のある人とどう付き合ったらいいかわからない

RPGゲームの話。ネタバレありかも。テイルズ関係。
弟がテイルズに嵌った模様で、暇なときは弟がゲームやってるのを見てたりするんですが、テイルズってストーリーの大体の枠組みは同じなんだなーと思った。
弟がやってたのはテイルズシリーズの、アビスから始まって、デスティニー2、シンフォニア、レジェンディア、デスティニーとやっていて、最近はデスティニーのPS2版リメイクをやってる。弟は凝り性なようで、一回全部クリアしてもその後2回はやり直すので、ストーリーは大体把握できた。
まず主人公が何かの事件に巻き込まれたり、目的があって旅を始めたりして、次々と登場するキャラクターとパーティーを組むようになる。そして、いろいろ巻き込まれていく内に、徐々に世界を滅ぼそうとしている敵の存在を知ることになって、最終的にはその敵を倒せばクリア。
テイルズに特徴的なのは、必ず「天地戦争」と「天上人(てんじょうびと)」というワードが出てくること。主人公達がいる時代よりも大昔に、天地戦争という戦争があって、それでは天上人と地上の人々が争って、結局地上の人々が生き延びたということ。天上人と地上の人々は、人種的には大体同じ人間でありながら、技術力のある天上人が地上の人々を支配しようとしたために戦争になったと。
世界を滅ぼそうとしている敵は、地上の人々を滅ぼして、天上人の世界を作り直そうとするので、地上の人々や世界を守ろうとしている主人公達と戦うことになる。という筋書き。


この「天上人」や敵は、信仰を持っている人と似ていないか、とふと思った。オウムの地下鉄サリン事件を思い出してみる。あれは、宗教的に生きないと、魂?とかそんなものが汚れる→これ以上汚れると転生するときに人間になれないかもしれない→早く死なせてあげよう、そうすればこれ以上汚れずに済む、という論理でなされたことだと聞いた。余計なお世話というか。信仰を持つ人は、たまにこういう風に信仰を持たない人を襲うことがある。他にも、キリスト教の人が、中絶禁止だといって中絶を実施する施設を襲っただとか、例は多くある。天上=宗教に入らない人は劣等で邪悪で、なくすべきだという理論。そうすれば世界は良い方に変わると信じているようだ。
では、そういう人と相対するときに私達はどうするんだろうね。戦うのか主人公達のように? この世界を守るために? それとも、宗教に入って、入らない人たちを排斥するようになるんだろうか。


デスティニーのPS2版リメイクを見ていて、一番いいなと思うキャラは、脇キャラだけどレイノルズかなと思った。研究オタクの科学者。一応味方チームに属しているけど、それはどちらでもよかったのかも。研究という対象に固執して、そのために生きているキャラ。
世界を変えるだとか守るだとか、そういうのは勝手にやってればいいと思う。私は、世界は変わっても変わらなくても、いいような気がする。ただ、これをやっていて楽しいし生活できるっていうのがひとつあれば、もうそれだけでいいと思うんだよ。結果的にその行為が、変えるか守るかのどちらに属していようが、それはどちらでもいいことなんだ。