おこげ
1992年に映画化された作品だそうです。おこげとはオカマな人を好んでくっつく女性のことを指します。オカマにくっつくからおこげだというそうで。
おこげとやおい少女は共通項が多いというので読んでみました。この作品はフィクションですが、自身を性的存在として見る視線から逃れる方法のひとつとしておこげがあるのかなーとか思った。
現在エロアレルギーな私には少々しんどい描写がありました。男男にしても男女にしてもエロよりはグロに読み取れました。故意にエロに寄せなかったのか、私が漂うエロティシズムを読み取れなかったのかは不明。
調べてみたら著者の中島さんは「牡/丹と薔/薇」の脚本書いてた人なんですね…。(昼ドラときどき見てた。)人間のグロテスクな面を書くのがうまいですね…。あと勘違い女を書くのがうまいですね。(ぼたばらはなんか突き抜けてギャグっぽかったけども。)勘違いすぎて、こんな女いるかなー?って思うよ。でも、男性カップルの間で至福を感じる小夜子には一片のリアリティを見た気がします。
- 作者: 中島丈博
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 1992/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る