作る人と作品

作る人は芸能人とかクリエイターとか言い換えてもいいかもしれない。
作品は作る人に内包される部分が多いけど、作る人は作品に内包される部分ばかりではないと思った。
作品を通して見るその人と、作品を含めて見るその人は違うんだろうなっていうこと。
作品というフィルターを通して見る作る人が、その作る人個人と同じだと思ってしまうことがあるのかもしれない。でも、作品は彼らの一面でしかなくて、そこからしか見えない消費者は、作品からその人を想像するしかできないから、それがその人の全てだと思いやすいのかな。


最近、声優に興味を持ち始めて。声優の顔がどうとか、トークライブの発言どうこうで掲示板で盛り上がってるのを見て、上記のように思った。私としては、声優は声優として好きなので、仕事として声優業をこなしてくれれば、その人の顔とか性格はわりとどうでもいい。だから、声優の顔を見て、トークライブの発言を聞いて、幻滅したとか書いている人達がいて、へえって思った。
役者とかの芸能人でも、作品として演じている彼らと、個人の彼らはまた別物じゃないかなと思うし。作家でもそうだろう。現実で作家個人がどんな人でも、作品は作品として楽しめばいいわけだし。
芸能人の某さんは性格悪いらしい、とか噂話を聞くことがあるけど、でもそんなのどうでもいいじゃんと思う。実際にその人が手が届く人として傍にいるなら話は別だけど。作品として、ただ見るだけの私からはその人が性格が悪かろうが知ったことではない。(作品からその人を憶測して楽しむことを否定はしないけど。私はそれは楽しくない。)私は作品の好き嫌いで作者としてのその人を評価するだけだ。


話は少しずれるけど。だから、私は声優が顔を出すこととか、作家が素性を明かすこととかテレビに出ることとか、芸能人が私生活を語ることとか、別にしなくてもいいんじゃないかと思うんだ。なんかそれは作品とは関係ないじゃないって部分に引っ張り出すのはどうかなって思う。彼らがやりたいならやればいいけど。やらないといけない、みたいなのはどうよって思うのです。
宣伝も仕事の一環なんだろうか。でも、作る人は作るだけでもいいと思うんだけどな。