無気力学習

無気力は学習されるそうです。
書こうと思ったけど、検索したら上手く書いてあるのを見つけたので貼る。

人がやる気になるには、起こした行動とその結果に随伴性があることが重要である。要するに、頑張ったら頑張っただけの効用がもたらされるということである。イルカのショーに例えれば、イルカは芸をすることで(行動)、結果として、餌を獲得できる(結果)。この随伴性を学習することで、イルカは芸ができるようになる。実績評価主義も職員の業績を賞与などの結果に反映することで、随伴性を高め、やる気を引き出すものである。しかし、この随伴性が機能しないとどうなるか?


心理学者のセリグマンは、犬を立たせたまま動けないように固定し、命に別状がない程度のしかしかなり不快な電気ショックを与える実験を行った。犬は当初、何とか電気ショックから逃れようと様々な動きをするが、その動きとは無関係に電気ショックは一定の間隔をもって繰り返される。しばらくすると、犬は電気ショックがやってきても、以前のようにショックを回避しようと動き回ることをせず、じっとその刺激が去るのを耐え忍ぶようになる。元気いっぱいだった犬が無気力を学習したのである。その後、犬を固定していた鎖を外しても(すなわち犬は電気ショックから逃れようとすれば逃れられる環境においても)、電気ショックがやってくると、鎖がないのにもかかわらず、じっと耐え忍ぶようになる。


経営情報コラム やる気と無気力の源泉は?/ アタックスグループ(AG) 諸戸 和晃
http://www.attax.co.jp/information/protopics/200511/07.htm

下の段落に書いてあることが学習性無気力について。
どうあがいても状況から逃げられないと思うと、人は諦める。動くこと、働きかけることをやめる。不快なことに対して自分が逃れられるように働きかけることをしなくなり、何もしないで耐えるようになる。それは合理的な行動だ。何をやっても無駄ならば、何もしない方がエネルギーは消費されないわけで。
でも、一旦そういう風に学習されてしまうと、逃げられる環境にいても何もしないようになる。実は逃げられるということに気が付かなくなる。これが学習性無気力。


今は無気力な人が多いとか言う人がいる。そういう風に学習させている可能性があるんじゃないの。どうやったってこの状況は変えられないって思い込ませればいいわけだから。
どうやったってこの状況を変えられないって嘆く大人は、そう子供に学習させているのです。だから、今どうにも出来ないことを、自分より若い人にどうにかしてって言うのはひどいなって思いました。