人間失格
- 作者: 太宰治
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1989/04
- メディア: 文庫
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私が思う頭の良い人のイメージは、手記を書いたという葉蔵って人と似ている。そういえば、この人、失感情言語化症っぽいなー。
女性に関する洞察は、とても興味深い。思い当たる節があったりして、戦々恐々。
最後の方の「ただ一さいは過ぎていきます。」というこの部分は、本当にそうですね、と言いたい。
最後の一文(「あの子は神様のような子」云々)は、なんだか奥が深いなーと。人間なんて表面しか見てないのかとか、葉蔵こそ人間らしかったのかなとか。
いろいろ考え始めるきっかけになる本だなーと思った。