私が嘘みたいだ

たとえば、友人とメールするときに、感じがいいように気を遣って書く。顔文字使ったり、普通の女の子風の手法で文章を作る。嫌われたくない程度に好きな相手で、付き合いがあることを有り難いと思っているので、そのくらいの些細な労力は厭わない。だけど、ときどきネカマやってるような気分になる。嘘みたいに空々しく感じてしまう。


言いたいことは嘘ではない。とも言い切れない。言葉は使うには不自由な部分もある。私には難しくて、嘘になってしまうかもしれない。けれど、有り難いと思っていて、大切に扱いたい。それを表すと途端に空々しく思えてしまう。この言葉は嘘か。それとも、確かに感謝しているのだから、空々しいと感じている私が間違っているのか。どちらもあるから、なんだか両方が嘘みたいだとも思う。現実感が薄い原因は、きっと、こんな。